業界では大ベテランの域に達した感のあるあ〜る・こがさんの、三和からは約1年ぶり4冊目の新刊を購入してきました。ここのところ雑誌の方を購入しておりませんので、せめて単行本の方だけでもと。

 収録作は10〜11年の『コミックマショウ』掲載作を中心に、09年頃の『姫盗人(松文館)』『XO(オークス)』、07年発売の『幼痴宴II(モエール)』掲載作を含めた全11本。年齢/体型的なコストパフォーマンスは、2人いるヒロインの1人が巨乳姉である「すわっぷ!(前後編)」と、妹が爆乳化する「肉体改造スパイラル(これは妹の爆乳化以上に兄のムキムキ化が尋常でないため、ある意味レアな作品ではありますが…(汗))」を除いては皆貧乳少女揃いですので、期待を裏切らない高さであります。
 単行本特典はEB110SS、みなすきぽぷり両氏によるお祝いコメント2ページ程度。単行本化における修正があるかどうかはチェックしていません(汗)。

 雑誌の段階でレビューした作品は以下の通り。
 Twin Mind(side Aside B
 すわっぷ!(前編後編
 甘酒HIMEはじめ
 りさいくる
 エッチな資料でお勉強

 雑誌の段階でレビューしていない作品については今から書いていきます。

ごっこからホント(XO 2009年3月号)
 久々に再会した幼馴染の少女と、思い出の地である「診察室」に入った少年(=院長の息子)。かつて少年はここで少女と無邪気にお医者さんごっこをしていたのだが…。回想シーンでは、少女が胸までたくし上げ→聴診器当て→全裸になった少女が診察台に横たわって「ちりょうして」→割れ目を「しゅじゅつしてもいいよ」と少女が言うも少年は指を入れるのみ→少女が「あたしがかんごふさん」と少年を押し倒しひん剥き→固くなった肉棒を「ちりょうしまーす」と69ふぇら→二人とも絶頂。現在のシーンでは、別れて以後孤独になった少女を少年が愛と正常位クンニ→騎乗位挿入→中出しで「ちりょうする」展開。同年代の少年少女のお話なので、欲望よりも甘酸っぱさがにじみ出る(ベタだけど)さわやかなお話。Hシーンにおけるページ配分がやや回想シーンの方が多めだが、展開上これは仕方ないか。診察室の範囲内でしか話が展開されないので「少女の孤独」の掘り下げが浅くなってしまったり、オチの伏線が用意されずに威力が減じていたりしているのが残念だが、良くも悪くもコンパクトにまとまった良作。8点
あたしのおっぱい普通と違うの(マショウ 2011年5月号)
 教え子に二人だけで悩み相談を受けた新米教師。その悩みとは…「陥没乳首」だった。修学旅行のお風呂でクラスメートに見られる前にどうにかしたいと、異性である教師の前で恥ずかしそうに胸をはだけて「吸い出して」と頼む勝気少女。その姿にうっかり萌えた教師だったが(笑)、立場もあるので戸惑っていると…。ここで少女が「してくれなかったら…先生の包茎、皆にバラしちゃうよ!」と切り札を出した上に、本性を顕にして「先生も…おちんちんの皮、剥きたく…ない?」と誘惑。何と少女は「彼氏」と保健室のベッドでベッドイン済み(彼氏の吸引力が弱かったので「大人の」先生に頼んだ)という好色少女で、そんな少女に導かれるように少女の乳首に吸い付く先生。4頁かけて片方の乳首を吸い出すことに成功すると(&少女も軽くアクメ)、お礼に少女が指でくぱぁして「おちんちん剥いてあげる」と誘う。もう止まれない先生は正常位挿入で少女に突き込みまくり、中出しへ。序盤で純情そうに見せかけつつ、後半は少女の淫靡さを表情で表現しまくり、とベテランの技が光る。一応「嫌いだったらこんな事頼まないよ」と誰にでも股を開くようなビッチではないことは少女が言っているものの、それをどこまで信用するかは読み手の自由(笑)。欲を言えば、大人の大きさ(笑)で「彼氏」からの寝取りの要素も加味しても面白かったかも。8点
Public Bath PLAY(『幼痴宴II』(2007年2月発売)掲載)
 スーパー銭湯の男湯で、父親らしき男に股をいじられている少女を目撃してしまった青年。さらに少女は父親の股に手を伸ばして…。発見されそうになってその場から去り、男を羨ましく思いながら露天風呂に向かうと、先程の少女が一人で湯船に。一応無関心を装っていると、少女の方から股を開き、さらに「パパがお兄ちゃんとエッチな事してこいって」と近づいてくる。男に性癖を全て見抜かれ、何でも言いなりな少女に欲望を抑えることができず、青年は少女に指挿入→クンニ→絶頂→(個室に移動して)少女がふぇら→少女から座位挿入→中出し→少女の願いでお知りに後背位挿入→グラインド→親バレ!?、というところでオチへ。無表情系の少女と思いきや、ふぇらのあたりから開発済みの淫乱な面を見せてくる二面性がポイント(人によってはそのまま無表情の方が…となるだろうけどこれは好き好き)。オチの関係で最後のアナルセックスの部分がサドンデスになっているが、座位中出しだけでもおかずとしてはまずまず十分。スーパー銭湯という設定を「小道具」としてはあまり活用していないが、「シチュエーション」としてはこれで十分。8点。 

 タイトルが表すほど、男を振り回すような『小悪魔』な作品群ではないですが、三和らしい「H慣れした」少女が目白押しの作品集になっているので(純真処女は実質2作品のみ)、『アクメ』の方は十分に堪能できるかと。

 09年以前の三和以外で描かれた過去作品と比較するとよく分かるのですが、最近の作品は髪の黒ベタを基本的にやめてトーンにし、背景もびっちり描き込む傾向にあり、これにより画面全体のコントラストがより濃厚/黒い方向に傾いているので、時としてキャラクターが背景に溶け込みすぎてややごちゃごちゃした印象を受けることもなくはないです。あくまで好みの問題ではありますが。
 あと、キャラの濃さや掘り下げで押していくタイプの作風ではないため、ストーリー面で時折物足りなさが出てしまうことがあるのも否めません(特にストーリーの締めの部分が官能小説風の「やりっぱなしエンド」が多いので、ビシッと綺麗に物語を締めてもらいたい人にはふわっとした「締まらない」印象を与えてしまうかも)。
 とはいえベテランらしい手堅い構成力と、おかずとして優秀なネーム構成は健在で、買っても損はさせない水準はキープしていると思います。

 ということで、「萌える!」「感動する!」「何だかわからないけどすげえ!」という要素はとりあえず置いておいても一夜のおかずを求める人にはかなりコストパフォーマンスの良好な作品集かと思います。
 あ、処女率は低めなのでそこを重視する人は注意で(汗)。