入手に手間取ってレビューが遅くなりました。それだけ皆の期待を集めていた単行本だと言えますね(発行部数が少なかった、ということはないよなぁ(大汗))。

 前作から実に8年振りとなる今回の『ちるるぷれ』では、同社のアンソロジーシリーズ『ぺたふぇち』に掲載された10作品を収録。描かれた時期は08年~10年頃と割と最近のもののみです。描き下ろしは比較対象がないのでわからないのですが、「巻頭のカラー4頁全てが目次」という非常に珍しい光景になっています。
 『ぺたふぇち』に関してはこちらではレビューしてこなかったので、収録作を通常形式で紹介・評価していきます。

リボンと参考書
 たびたび家にやってきては、スカートのまま(はまっているドラマの)新体操の真似事をしているお隣の少女。無防備すぎるその姿に日々どぎまぎ悶々としている青年だったが、ある日そのドラマと同じ展開で「わたしを大人にしてください」と頼まれ…。結局少女のいい匂いに負けて頬を染めあいキスをして、服を脱がせる青年。さらに全裸開脚リボン演技(笑)まで見せてもらい、いよいよ正常位挿入→中出し。Hシーンへの展開が急なのはページ数の関係で仕方ないとして、恋愛面で盛り上がる前にすべてが終わってしまった感も。開脚重視のエッチな構図はなかなかのものだけど。8点
王子様ご無体なっ
 親の都合で短期間親戚の家に預けられた少女。ただ唯一の不満は、やりたい盛りにも程がありすぎる従弟の少年の存在で…。少女の部屋で堂々と自慰するほどに無邪気に発情中の従弟を目にして、貞操の危機を感じる少女だったが、自身もお年頃なので性に興味はなくはなく、つい下半身に手を伸ばし…たところを従弟に見つかり、従弟の命令でスカートたくし上げてつるつるのあそこを披露させられたり、そのまま立ちクンニされたり、一気に挿入されたり中出しされたり。ちょっとだけのはずが物凄い勢いで(スカートたくし上げから中出しまで7頁)やられてしまう少女だが、からっとほのぼのした雰囲気のため陵辱色はゼロ。ただ、ドタバタHと言えるほどでもないため、あっさり味すぎる点は気になる。7点
僕らの独立宣言
 授業参観の日、突如児童たちが教室に立てこもって、ある女子児童の父親の罪を告発しはじめる…。義理の父親に性的に目をつけられている少女が、初めては好きな人としたいとクラスの少年と公開処女喪失へ。机の上で愛撫→クンニ→くぱぁ→正常位挿入→中出し、と展開。硫化水素を脅しに用いるなど結構物騒な手段を用いたが、基本はらぶらぶH。途中から周囲のクラスメートも発情する展開はあるが、描写は避けたため集団乱交ものには至らず。定番の「処女を奪われる前にあなたが奪って」ものを公衆の面前でやる、という発想は新しいが、事件の大きすぎるゆえにネームの切れ味がゆるい面が気にはなる。展開の都合上、フィニッシュがページ半分に押し込まれたのが残念。7点
始まりの島
 船旅中に少女を助けようとして一緒に無人島に漂着してしまった青年。親の教育が良すぎて、見知らぬ異性に心を開いてくれない少女だったが…、3日目のフラグのおかげで4日目にして貝殻水着(笑)で水掛けまでしてくれる間柄に。その夜、いけるとばかりに子作りに持ち込もうとするも失敗したが(苦笑)、翌日青年が崖から落ちたことで急接近して…。Hに至るまで時間がかかりすぎたので、プレイ自体は4頁で騎乗位挿入→中出しのみ。今時無人島ものかよ!と突っ込みを入れたい人には、実に納得のオチがあるのでご安心を(笑)(逆に言えば無人島もののお約束のチェック項目を怠っているわけだが)。身持ちの固い少女の感情の振れ幅が広すぎる気もするが、それをやらないと裸の量も減ってしまうので悩ましいところ。7点
秋桜前線異常ありっ
 突然やってきては花嫁修業と言い出した4つ下の従妹。少女の作った料理は見た目はともかく味は壊滅的で、食べて気を失ってしまった少年だったが…。膝枕で介抱してくれた少女を可愛く思った少年。落ち込んでいた少女だったが、「お嫁さんのもう一つのお勤め」をすべく、恥ずかしがりながら服を脱ぐ。そんな少女の姿といじらしさに少年も少女をソファに横たえさせて応えようとするが、当の少女は「裸になってキスするだけ」と思っていて、慌てる少女に結局挿入して中出しハッピーエンドへ。ツインテール+八重歯がとってもキュートだが、胸の方は服を脱いだ際にぷるんと擬音が入る程度に育ちかけ。フィニッシュの時に「野郎、そこをどけ!」と言いたくなる構図なのは評価分かれそう(笑)。ぎゅっと抱きしめあう構図はテーマからすると必要なんだけどね。7点
CHILDHOOD'S END
 想いを寄せる少女の縦笛を舐めよう…としたところをクラスのワルに見つかってしまった少年。ところがそのワルも縦笛狙いで(笑)、どっちが先に舐めるかジャンケンすることに。さらにところが、その少女が先生同伴で教室に帰ってきたので、慌てて隠れた二人だったが、なんと少女と先生が教室で逢引き(座った少女のスカートの中で先生が癒される(!))を始めて…。先生が去った後、ワルが少女を脅して机の上で中出し。さらに共犯役に酔った少年も想いを遂げるべく挿入して中出し。体は手に入れても笑顔を失ってしまった定番ネタだが、展開自体はしっかり。2回やってるのに体位が正常位1本というのが寂しいか。先生との逢引きシーンに3頁かけたが、キスだけで良かったんじゃないかな。スカートの中で癒されるのは男の夢だけど、今回は爆笑シーンになってしまってるので。7点
ロリコン家庭教師ヤス
 タイトル通りの先生が、教え子に対しては(少女の無防備さに鼻血は出すが)理性でしっかりコントロールしていたのだが、保健体育の授業の話で妄想が加速して気を失ってしまい…。添い寝してくれたり、ほっぺにちゅっとしてくれる少女の可愛さに理性が決壊し、押し倒して服を脱がしてクンニし、挿入して中出しして中出しして中出しして…という展開。んなわけねーだろ!というおばかオチが用意されているが、陵辱気味な展開との食い合わせは微妙なところ。もう少し和姦ムードを出して軟着陸させるべきだったかも。7点
Welcom to Hotel Kid's Park
 私の誤記ではない(笑)(目次ではWelcome to the Hotel Kid's Park!と表記)。仲間内で行われている「公衆トイレに幼女を連れ込んで好き放題する遊び」に付き合ってられない少年。ところが、今回のターゲットが想いを寄せていた少女で…。助けなきゃという思いと欲望を天秤にかけて後者を取ってしまった少年。仲間がトイレに連れ込んで服を脱がし、むりやり開脚させて割れ目を撮影。「低学年では先っちょで精一杯」だった挿入を仲間がしよう…としたところで、ゲーム機を仲間にあげてまで権利を譲ってもらった少年(汗)。挿入→仲間が撮影→べろべろとキス→中出し→やりまくり→少女が屈服エンド、と展開。好みの子だけやる、という少年の卑劣さが強調された展開ではあるが、当初の正義感ぶった展開が逆に邪魔になっている面もあり、陵辱ものとしてはまだ物足りなさも。中出しシーンで男が重なってると邪魔だ!という人には向かないだろう。6点
奇跡の起こる場所
 秘密基地で一緒に遊んでいた少女がいなくなってから1ヶ月。当時の事を懐かしんでいると、なぜかそこには引っ越したはずの少女が…。黒魔術に傾倒していた不思議少女とのらぶらぶな日々を取り戻すかのように遊ぶ少年だったが、川遊び中に(病弱な)少女が気を失ってしまい、寝ているうちにキス試み→する前に気づかれる→照れる少年と「してもいいのにー」と笑う少女→「濡れちゃった、暖めて…」と誘惑するかのように服を脱ぐ少女→半裸で抱き合ってぬくもりを確かめる少年少女→ぱんつの中のお尻に手を伸ばす少年→お返しに少年のものを取り出す少女→「私たちがずっと一緒にいられるおまじない」とくぱぁ→正常位挿入→キス→中出し→やりまくり→真相は…、と展開。少女主導気味の展開はなかなかえろえろだったが、珍しく右頁での中出しのため使い勝手には注意が必要(左頁側でくぱぁがあるがその下はホラー気味なコマだしなぁ)。少女にもう少し不思議ちゃんなキャラ作りをさせても良かったかも。オチまでの起承転結はきっちりしているので、これで抜けてたまらない構図が備わっていれば、と惜しさも募る一作。7点
予報ハズレのPrecious heart
 急な雨で急いで自宅に駆け込んだ少年だったが、雨宿りさせてとクラスメートの少女まで押しかけて…。茶化すように少年の前で服を脱いだり、お風呂上がりにブルマで少年の前に現れたり、少年誌のお色気バトル漫画を一緒に読もうと言ってきたりと、少女の言動にどぎまぎされっぱなしの少年。すると少女の方からその漫画のヒロインと悪役のシーンを再現しようと言い出す。漫画の通りに後ろ手に縛られた状態で転がされた少女の体操服の胸をはだけさせ、「もっと悪役っぽくしてイイよ」と言われたので背後から胸をつねったりキスしたりブルマを脱がしてスパンキングしたりする少年。そして濡れぼそった少女のあそこに自分のものを突き込んで、バックから中出しを決める少年。少女が、漫画では最後はぎりぎりの所で助けられるヒロインに「何故かがっかりする気持ちもあったの」と、秘めたM的願望があったがゆえの理由を匂わせてのハッピーエンドに持ち込んだ展開はまずまずだが、フィニッシュが少女が絶頂することなく一方的に中出し、とある意味リアルだがエロ漫画的でない為、盛り上がる前に終わってしまった感もなくはなく。7点

 綺麗なまでに7点連発とあいなった今回の単行本ですが、これは仕方ない面もあります。おそらく8年前と言わず5年前に出ていればもう少し上の評価を付けていたと思います。

 作品が古臭いわけじゃないんです。時代の方が変わってしまったんです。

 今回の収録作品は全て16ページ。昔はそれが普通だったのですが、今は20ページ強で1作品、というのが当たり前です。つまり1作品に盛り込まれるべき情報量が昔より増えていて、それとの比較になるのでどうしても物足りなさが出てきてしまうんです。

 となると、掲載誌の都合で今後も16ページでいこうとするなら、話の密度を上げるか、無駄を省いてテーマ性を研ぎ澄ませていくかのどちらかしかないわけで。今回の収録作で言うなら『Welcome to the Hotel Kid's Park!』で示したように、主人公が「最終的に鬼畜になる」のではなく、はなから鬼畜キャラを押し出してHシーンへの展開をスムーズにする、もしくは一番古い作品でありながら結果的に今回最高評価を付けた『リボンと参考書』のようにキャラを押し出してのシンプルな作品を追求するなど、時代への適応がないとこの先厳しいかもしれない、というのが偽らざる気持ちです。

 もちろん無駄な脂肪の全くないほっそりとした肢体描写や、ほのぼのとした作風(それがゆえに時折描かれる陵辱風味の話との食い合わせには疑問を感じることも)は業界でもトップクラスだと思えるだけに、こちらも期待値を高くして構えざるをえない、という面もあります。
 濃いキャラもなく、えぐいドラマもなく、ほのぼのあっさり味な作風は美点ではありますが、このままではただの薄味となってしまうかもしれない、そんな危惧と今後の可能性に期待して、今回は少々辛口に評させていただきました。

 でも買って損な作品集ではないと思いますね。やっぱり女の子は非常に可愛く描けてますし、白いぱんつがよく似合ってるし、そんな子にくぱぁなんかやられてしまっては鼻血ものですよ(笑)。

#ああ、破瓜率100%なのも注目点かと。派手には出血しませんが。