漫画のわいせつ性めぐる裁判、二審も有罪 罰金刑に(朝日)

 判決は、昨年1月の一審判決の判断手法をほぼ踏襲した。51年の最高裁判決が示したわいせつの定義である「(1)いたずらに性欲を刺激し(2)普通人の正常な性的羞恥(しゅうち)心を害し(3)善良な性的道義観念に反するもの」を引用。そのうえで、「蜜室」がこの定義にあてはまるかどうかについても「四畳半襖(ふすま)の下張事件」の最高裁判決(80年)が示した、性描写の作品全体に占める比重▽芸術・思想性による性的刺激の緩和の程度――などの判断基準に沿って検討した。

 その結果、「大半が性描写に費やされており、平均的読者がこの漫画から一定の思想を読み取ることは困難」と指摘。「性的刺激を緩和する思想的、芸術的要素もない」などとして、わいせつ物だとの判断を維持した。


 まー、さすがによっぽどリベラルな判事でないと完全無罪を勝ち取るのは難しいとは思いますが、不可能への挑戦はし続けてもらわないことにはね。とはいえ、松文館は都合が悪くなれば真っ先に切り捨てるタイプの代表格であっただけに、全面支援!という気分にもなれないのが複雑なところ(^^;
 しかし、世の中の「表現」なんて、「わいせつ物」に限らず『思想的、芸術的要素もない』ものばっかりじゃないの?と思うわけですよ。そういったどうしようもないものの「土台」があってこそ、「頂点」に素晴らしいものが生まれてくると思うんですがねぇ。単純に、「名作」というものが0コンマ0何パーセントという確率で生まれるならば、全体の総数が減れば「名作」自体も減ってしまうわけで…。

 ところで、一審判決の「懲役1年執行猶予3年」が「重すぎる」ということで減刑されたわけですが、どんな罪を犯せば「懲役1年執行猶予3年」という罰が与えられるか、ちょっと調べてみました。
  1. トラックの運転手が0.15mg/lの酒気帯び運転で取り締まられた際に、調書を破いた
  2. 『リクルート事件』労働省ルートの元労働省課長(1審で確定)と、リクルート社の元社長室長の2審判決(上告中らしい)
  3. 犬の飼い主が公園のふんの後始末をしないことに憤慨して、公園に殺虫剤つきのインスタントめんを置き、食べた犬を死なせた
  4. 公園で猫4匹を残酷に殺害
  5. 会社の上司の車を蹴って傷付けた
  6. レンタルビデオ店で、わいせつビデオを「目的所持」
  7. 県の発注する測量業務の入札に関して、贈賄を行った
  8. Winnyで映画やゲームソフトを公開
  9. ネットオークションで偽ブランドバッグ等を1500人に対し1200万円売り上げた
  10. 覚醒剤取締法違反で逮捕された、当時25歳の岩城滉一(爆)
  11. 生活に困った男がコンビニでおむすびを盗んだ(初犯)
  12. 東京女子医大病院事件でカルテ改竄で証拠隠滅罪に問われた
  13. メジロ72羽を違法に飼育していた
  14. ペルー人男性の出入国管理法違反
  15. 高校教諭が女子高校生にわいせつな行為をした


 Googleで検索して出てきた順に書いてみたんですが…。わいせつって贈賄や覚醒剤と同レベルの罪だってことがわかりますね(笑)。
 しかし、3と4が同じってのは納得いかんなぁ。1と5と11は重過ぎるような気もするし(5に関しては「冤罪」として係争中だそうで)。

 ついでに。先日行われた『憲法改正論議と報道の自由』(日本新聞社協会主催)というシンポジウムで、衆院憲法調査会筆頭理事の船田元(自民党)氏が、こんなことをおっしゃってました。

 船田氏は「党内にはマスコミ報道による青少年への悪影響を心配する意見が多く、一定の制限を加えるべきという意見があった」と述べ、憲法21条(表現の自由)が一定の制限を受ける可能性を示唆。


 あー、そりゃまあそうですな。政治家の不倫なんか青少年にいい影響あるわけないですな