こころの世紀 第16回 男と職場(毎日)

 母から捨てられることに伴う「男の喪失感」について、母親側から取り上げたのはアメリカの精神分析家ナンシー・チョドロウ(『マザリングの再生産』)だが、最近、イギリスの社会学者アンソニー・ギデンス(『親密性の変容』)がこれに触れていることに気づいた。この母喪失の結果としてギデンスが強調しているのは、暴力、ギャンブル、アルコール依存、ポルノグラフィといった嗜癖(しへき)である。



 男たちは母の喪失に伴う肌寒さに背中を押されて、もはや喪われた子宮のような空間を世間の中に見つけようとして、これらに耽溺するのだ。少年時代は遊び仲間、悪ガキ仲間、突っ張りに暴走族。大きくなると職場が子宮代理となり、その中でクスリやオートバイ暴走や暴力や仕事が、仲間とのつながりのための道具となる。職場での評価は、とりわけ大切である。男たちの多くが仕事依存的であるのは、そうしていないと「誰にも相手にされなくなる」という恐怖のためだと思う。


 実にタイムリーな話なので引用。このコラムはタイトル通り「仕事」にのめり込む男性心理の話なんですが、今話題の「彼」も18歳(だったかな)の時に文字通り「母を喪失」しているわけで、「彼」を知る意味での一端になるかもしれないし的外れかもしれない(^^;(どっちだよ)

 でも男ってそんなもんですよね。「ララァは私の母になってくれたかもしれないのだ!」ですから(爆)(正確なセリフ忘れちゃった(^^;)